JUNK HEAD 感想

作られた経緯はとてもすごい。

 

 

ほとんどひとりで7年の歳月をかけて作った100分間のストップモーションアニメ。

こういう映像の作り方に関する鮮度の高い話題といえば『PUI PUI モルカー』だと思うけど、それの制作話に軽く目を通すだけでもこの作品のヤバさは容易に伝わってくる。本当にインパクトがデカい。これは見なければ……!!

ということで行ったんだけど、感想としては何というか物足りないというか退屈というか、そういう感じが強かった。


設定やデザインはかなり好みだしとても面白い。が、個人製作の荒っぽいセットや撮影ではその厚みを映像で表現するのは難しい。というかストップモーションアニメという手法自体そもそも合っていない。物足りなさを感じてしまう。

で、これをおそらく制作側もある程度分かっているからだと思うんだけど、お話については全体的にコミカルな味付けが目立つ。表現方法的にこの方向性になるのは必然だと思うし、そういうのも良いと思う。思うんだけど、うーん、そもそもあんまりおもしろくない。退屈。

いや、多分、TOHO日比谷の割とデカめのスクリーンで見たのも悪いんだと思う。映像の全体的な粗っぽさやチープさが鑑賞環境と反発して、これらが悪目立ちしてしまった。


なんというか、評価が経緯に引っ張られすぎている気がする。