ミナリ 感想

おもしれえ~~ってなるジャンルでは無い。

……んだけど、とはいえ最後までちゃんと見られたのは、ややピリリとした緊張感のある空気を良い感じに下地として置きつつ、そこにちょこちょこ緩い雰囲気を挟んで緩急を付けていたからだと思う。つまり、見せるのが上手い。

 

 

テーマこそ複雑な問題だけど映画の内容としては単純なもので、アメリカに移民としてやってきた韓国人の一家が色々と上手くいかない中で云々、というやつ。

僕はマイノリティを題材とした作品について色々考えられるほど世の中を知らない。生まれたときからずっとマジョリティ側。マイノリティ側の話なんて普通に分からない。そもそも現実感すら薄い。(現実、大抵そんなもんだと思うんだけど、どうですかね……)

だから、こういうのを見てもバッサリとあぁそういう感じになるのか大変だなぁというシンプルな感想にしかならない。

で、こういう感想になってしまう自分を、なんだかなぁとか、それでいいのかなぁ、と少し嫌な感じになる。うーん……でも何というか、開き直るようじゃないけども、まぁひとまずそれでいいんじゃないかなと思ったりもする。こういうのを題材にしたものを見ることで、こういう世界があるのかぁと知ることは重要な気がする……たぶん。わからんけども。うーん。

 

というわけで書けることはあまり無いんだけど、とはいえ面白かった~~ってところを一つくらいは書いておきたい。

となると……息子(移住後に生まれたので価値観はアメリカ色濃いめ)と祖母(途中参戦なので価値観は韓国色100%)の掛け合い、時間の経過による考え方や関係性の変化。さらに息子が同年代のアメリカ人とどういう関わり方をしていくようになるのか、みたいなやつ。うん。コレはとにかく面白かった。二人とも演技が上手いし最高だった。


ふわっとそんな感じで終わり。